疲れ目 目の重だるさ などの不調は「 ドライアイ 」が主原因 です。自分がどの程度まで ドライアイがすすんでいるのか?不安になったことはありませんか?そのひとつの指標として 「 まばたきを 10 秒我慢できなければ要注意 」 となっています。
まばたきを 10 秒我慢できなければ要注意
さまざまな種類がある目に関するトラブルのうち、おそらく誰もが経験しているのは 「 疲れ目 」 でしょう。実際に
などの目の不調を感じたことがある人は非常に多いものです。実は、こうした目の不調の主な原因として、目の表面を覆う涙や油分の分泌量が著しく不足して目の乾く 「 ドライアイ 」 があると考えられています。
実際に、目の疲れに悩む人の約5割はドライアイを患っている、という調査結果も報告されています。では、ドライアイについてです。
涙腺と呼ばれる器官から分泌される涙には、目を乾燥から守るほか、角膜に酸素や栄養を供給したり、目のゴミや老廃物を洗い流したり、細菌や異物の侵入を防いだりする重要な役割があります。
一方、まぶたにあるマイボーム腺という器官からは、涙の層を覆って水分の蒸発を防ぐ役割をする油分が分泌されています。ところが、なんらかの原因で涙と油分が不足すると、目の表面が乾き、それとともに目が疲れやすくなります。
また、角膜への酸素や栄養の供給も不足するほか、目のゴミや老廃物をうまく洗い流せなくなるため、細菌の侵入を防ぐカが低下したり、角膜が傷つきやすくなったりします。その結果、充血や炎症などの不快症状も招くようになります。自分がドライアイかどうかは簡単なテストでわかります。まばたきを我慢して10秒間目をあけたままにしてみてください。
耐えられなくて途中でまばたきしてしまう人は、ドライアイの可能性が高いと考えられます。その場合は、早めに眼科を受診してください。ドライアイが ツライ ときはタオルを絞って2分レンジでチンしてそれを目にあてれば少しは回復しますがそれだけでは完治できません。
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ドライアイは、以前は中高年に多く見られた症状ですが、最近では若い人たちにも急増しています。近年、国内のドライアイの患者さんはおよそ 800万 人に達するとされており、予備群も含めれば、なんと 2200 万人にもなると推計されています。
なぜ、ドライアイが世代を問わず急増しているのでしょうか。その最大の原因は、目を酷使する機会が昔に比べて激増したことにあります。職場ではパソコンが必需品になり、1日に何時間も画面を凝視することがあたりまえになつています。
また、携帯電話や携帯型ゲーム機の小さな画面に集中し、歩いているときさえ操作を続けている人もよく見かけます。パソコンや携帯電話などの画面を長時間凝視していると、知らず知らずのうちにまばたきの回数が減少します。
まばたきには涙や油分の分泌を促し、眼球の表面に行き渡らせる働きが備わつているので、その回数が減ると、当然、目は乾いてしまいます。こうした目を酷使する作業をしているときは、意識してまばたきをするように心がけ、一時間に1回、5分程度は画面から目を離して遠くの景色を眺めるなど、目を休める時間を設けましょう。
若年層で使う人が多いコンタクトレンズも、ドライアイを招く原因になります。酸素や水分をよく通すので日に優しいとうたう種類のコンタクトレンズには、実は、涙が蒸発しやすいという欠点もあるのです。できれば、コンタクトレンズはやめ、眼鏡を使ってください。
ドライアイの意外な原因としてあげられるのが厚化粧です。アイライナーやマスカラでアイメークを濃くすると、マイボーム脱がふさがれて油分の分泌が十分に行われなくなります。
アイメークは薄めにし、化粧落としは念入りに行いましょう。また、疲れ目を解消しようとして頻繁に目薬を差す人がいますが、これもさけるべきでしょう。
目薬には目の油分を洗い流す作用もあるので、目薬の差しすぎはドライアイを招きやすくするのです。目薬の使用は医師の指示や注意書きを守り、1 日 6 〜 8 回にとどめてください。また防腐剤の入っていない目薬を選ぶことも忘れてはいけません。
ちなみに、夜間は涙の分泌量が減るため、夜更かしも目にはよくありません。ドライアイの予防には、夜更かしは控えるべきです。さらに、これからの季節は空気が非常に乾燥するため、ドライアイに陥る人も増えると考えられます。
特に暖房は空気を一段と乾燥させるので、室内では加湿器などで湿度を保つよう心がけましょう。また、温度を適温より高く設定してしまうと部屋の湿度が一気に低下するので要注意です。寒がりやさんは特に注意です。